技術

今日は出張。
技術ってなんだろうと、ふと考えていた。


いわゆるナレッジ化。
ノウハウを明文化して、こういう順番で、こういうことをやる。
その結果、誰がやってもアウトプットは同じになる。
と、なった瞬間、それは技術ではなくなる、
ような気がする。


なんとなくだが、まだなんでなのかはっきり分からないが、
技術は人に属するものなのだな、
と思った。


「この会社には技術力がある」というような定義は
できないような気がした。


以下、まだ混乱中。
技術の定義はWikiPediaによれば、
技と術(すべ・じゅつ)は人の能力・機能・動きを表す概念である。
技は特定の目的を持ち、その目的を果たすための手段・手法であるが、
これを体系的にまとめたものを術という。
取りまとめた人・集団により流派が派生しており、
途中で改変を施されて分派が進んでいる。
その一方で混乱を避けるために統一を図る動きもあり、
分野によっては、世界的に統一されているものもある。
と、ナレッジにあたる部分だが、
技術は、それがアウトプットされない限り価値がない。
アウトプットするには、それを解釈する人が必要だと思う。


だが、複雑な成品を転写できる金型や、
同じコードを作り出せるソフトウェアそれじたいは「技術」とは呼ばれない。


アウトプットを出す前に「人」が介在する部分に「技術」が存在するのだと思う。


梅田望夫さんの「シリコンバレー精神」対談イベントで、
「未だにソフトウェアのバグがなぜ発生するのかということは分かっていない」
というような話があり、それを聞いた時に思いついた。


「人」にはまだまだ未知の部分が多い。