書評
消費行動の「なぜ?」がわかる実践講座ライフスタイル・マーケティング
- 作者: ODSマーケティングコンサルティングチーム,今成勉,山口義宏,馬場大輔,遠藤肖子,有田曉生
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2006/08
- メディア: 単行本
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今日は知人が執筆を一部担当されたこの本について。
読ませてもらったので、初めてAmazonに書評を書いてみました。
すぐには載らないんですね、レビューって。(4,5日かかるらしい。。)
先にこっちに載せてみます。
ロングテールなマーケティングがもてはやされているが、
それは幅広い商品を集めて売る小売側の話。
モノやサービスをつくるメーカー側は、
マーケティング戦略やセグメンテーションが
より大事な時代になってきたのだろうと思う。
そんな中で本書で紹介されている「ライフスタイル」による分類は、
これまでよりも、強い説得力を持っている。
これまでのいわゆる分類だった、「男/女」「会社員/学生」「既婚/未婚」といった「役割」に対して、
「アチーブ」「ヤリクリ」「ヘイオン」といった象徴的な言葉で表される「性格」というべきか、
「ライフスタイル」による分類は、より今の現実に近いように思う。
これまでの「役割」に忠実に生きてきた日本人が、
自分の「ライフスタイル」に忠実に生きるようにシフトしてきたのかもしれない。
そんな時代の変化を、データとともに感じさせてくれた本でした。
「役割」の通りに生きてきたようにも、思う。
僕はまだ子供だったから、あまり分かっていないだけなのかもしれないけど、
昭和のお父さん、お母さんは、今よりももっと「お父さん」「お母さん」だったような気がするのだ。
会社員は会社員らしかったし、八百屋さんも八百屋さんだったような気がするのだ。
職業であったり家族であったりという「役割」に、
自分の価値観の重きを見出さない人が増えたのか。
組織論でいえば、自分の役割に心から徹している方が、軍隊的な組織であり生産性が高い。
今は各人が求められた役割以外のこともするような、
もう少しフレキシブルな世界になっている。
これも豊かな時代の変化なのかな。