ハイコンテキストの時代

RAP GENIUS というサイトがある。 rap geniusラップの歌詞のWikipediaというような内容で、ファンたちが歌詞を書き起こして投稿し、さらにはその歌詞の意味を脚注するという趣旨のサイトで、今非常に伸びているのだそうだ。 ぼくはラップの素養があまりない…

かぐや姫の物語

高畑勲ここにあり。ただただ圧倒されてしまった。かぐや姫の物語 公式サイト 観終わった時、衝撃で言葉がでなかった。 高畑勲監督は78歳?とんでもない。これは、今、脂が乗り切った監督の野心作だ。何しろ映像に勢いがある。予告編などで使われている月明か…

電子書籍の読み手の未来

iBooksがバージョンアップされ、iBooks Authorが発表されたこともあって 電子書籍が本格的になるのかなーということが頭をよぎった。たまたま今週は本を3冊ほど読んでいた。ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: スティ…

TEDxSeeds 2011 会場の雰囲気

TED

今年も TEDxSeedsのスタッフとして本会議運営のお手伝いをさせてもらった。TEDxSeeds僕の担当は飲食の準備ととおもてなしであったので、カンファレンスが行われているホール外での仕事が多く、今年も当日登壇者のスピーチを直接聞いてはいない。 会場の中に…

イギリス暴動に思うこと

炎上し暴徒が叫ぶ、故郷イギリスの今 - Time Out Tokyo (タイムアウト東京) http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110809-OYT1T01091.htmイギリスの暴動のニュースは耳を疑うようなことだった。 ドル破綻のカウントダウンかのような株式市場の暴落が続いて…

bot化する人間

WIRED(アメリカの方)を購読して iPad で読んでいる。 英語なのでそんなにスラスラ読めないが、この記事が面白かった。Wired [US] August 2011 (単号)出版社/メーカー: Conde Nast Pub.発売日: 2011/07/22メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見るSoc…

金閣と銀閣と苔と人について

天神祭に行く前日に、京都の金閣寺と銀閣寺をみた。 前に訪れたのは中学校の修学旅行の時だったように思うが、その時は銀閣寺のほうがいいな、と思った。実際に、この両方を訪れると銀閣寺のほうがいいという人の方が多いと聞く。今回も、また銀閣寺のほうが…

天神祭にいってきた(2)

陸渡御 続いて陸渡御が執り行われる。「渡御」というのは神様がお出ましになるという意味らしく、さきほどお神輿の乗り移った神様がこれから町へでるのだ。それに先立って、それぞれの講がそれぞれのスタイルで露払いをする。 これが本当の多種多様で面白か…

天神祭にいってきた(1)

先日、知人のご縁で夫婦で大阪の天神祭に行ってきた。 大阪の天神祭は、祇園祭、神田祭とならんで日本三大祭にあげられている大きな祭りだ。 天神(よく見るとすごい偉い名前だ)、菅原道真の命日である7月25日を本宮、 その前日を宵宮と呼び、各種行事が…

天神祭にいってきた(4)

宮入り・還御祭 船から降り、もう一度大阪天満宮へ。陸渡御を終えた各行列がお宮入りをするのをみにいった。 昼からずっと祭りを見ていたので足が棒のようになっていたが、ここでまたそれぞれの講が帰ってくるのをみた。昼に出ていったものが順番に帰ってき…

天神祭にいってきた(3)

船渡御 夕方になっていよいよ今回の旅のクライマックスである船渡御の時間になった。 川沿いのビアガーデンで休憩していたのだが、風が気持ちよくってついつい時間ギリギリになってしまった。また福島の被災者の方も招待されており、そのかたのお話などを聞…

資本主義とアートとクリエイター 〜 Exit through the gift shop

Banksy という才能に、惚れました。 現代を代表するストリートアーティスト Banksy が作成したドキュメンタリー映画。恥ずかしながらこれまで Banksy を知らなかったのだが、映画の中で出てきた絵をいくつかみただけで、そのセンスのよさには脱帽した。現代…

神話の始まり 映画「100,000年後の安全」

未来のことを、自分たちの責任として考えなくてはいけない時代になったことを思い知らされた。映画『100,000年後の安全』公式サイト 映画「100,000年後の安全」はフィンランドに建造中の核廃棄物地下保存施設を題材にしたドキュメンタリー映画だ。 地下50…

自己責任の時代

日本人が変わらないといけないと思った。この朝生の動画を観ていて、7分30秒くらいから石川正純さんという方(石川迪夫さんではない方の若い方)が、「リスクと保障は分けて考えるべき」という話をされていた。 僕が理解した限りではこういうことかなと思う…

間接民主主義では解決できない問題

先日の都知事選は20代30代の投票率が低く、若者の政治への無関心を嘆く声がツイッター上でも多くきかれました。本当に若い世代は政治に対して、国の将来に対して無関心なのでしょうか。 そうではなく、政治家を選ぶことに対して無関心になっているのだと思い…

エネルギー問題

こちらの記事が非常におもしろかったです。 原発がなくても大丈夫な理由!|misaのブログ 福島原発の危機につられてもんじゅにも問題があることを知った。もともと原発自体は大きなリスクがあるものだが、そのリスクが現実化するとはどういう事か、これまで…

東京の暗い夜

震災後の節電の一環として、都内のコンビニでは照明を部分的に落として営業している店舗が増えている。以前のコンビニと比べると、まるで店がおやすみ家の様に見えるところもあるが、僕はこれは非常に言いことだと思っている。節電していてえらい、自粛ムー…

有機的なネットワーク

アンバー・ケイス:誰もがすでにサイボーグテクノロジーをごく自然に使うようになった我々は、もはやサイボーグだ。 日頃(目に見えずに)身にまとっている大量の情報も、もはや我々とは不可分なものとなっている。 そしてインターネットの世界の中で、我々…

高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人

高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人 (小学館101新書)作者: 勝間和代出版社/メーカー: 小学館発売日: 2011/02/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 202回この商品を含むブログ (33件) を見るストリートスマートについての勝間さんの分析が詰め…

キュレーションの時代

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)作者: 佐々木俊尚出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/02/09メディア: 新書購入: 57人 クリック: 2,260回この商品を含むブログ (200件) を見る現在、日本のウェブ文化を語る上での 第一…

納得。新書がベスト

すぐに本屋さんへ行って、新書を買いあさりたい衝動にかられた。新書がベスト (ベスト新書)作者: 小飼弾出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2010/06/09メディア: 新書購入: 8人 クリック: 102回この商品を含むブログ (94件) を見る 僕はこれまでどちら…

変化とは

今日TEDxTokyo 主催のPatrickさんとお話をして感じたこと。 世界に変化を起こすには、いくつも方法がある。 革新的な製品を世に送り出したり、 感動的な本を出版したり、 誰も思いつかなかったようなコンセプトを具現化して発表したり。 そうした行為は全て…

実力より政治力

これらを観た学び。仁義なき戦い [DVD]出版社/メーカー: 東映ビデオ発売日: 2001/08/10メディア: DVD購入: 2人 クリック: 71回この商品を含むブログ (134件) を見る仁義なき戦い 広島死闘篇 [DVD]出版社/メーカー: 東映ビデオ発売日: 2001/08/10メディア: DV…

情報の発信者と受信者

「ソーシャルメディア」といっても序列は変わらない SNSユーザーの多数派は「見るだけ」で「テレビ好き」 « WIRED.jp Twitterユーザーの80%は、自分自身がどの程度積極的に投稿しているかに関わらず、より活発なTwitterユーザーをフォローしている。実際、…

拡張する脳

SF 的なことかと思いきや、自然なことだったのか。 「コンピューターと自分は一体」:実験で検証 « WIRED.jp 「人間と脳の各部分、そしてマウスとモニターは互いに強く結びついており、全体で1つのものになっている」と、米フランクリン・アンド・マーシャル…

ソーシャルメディアの分類・勢力関係

整理と、分析が必要になってきた。 日本のソーシャルメディア・ランドスケープ | WEB DREAM 「ソーシャルメディア」という言葉が、「Web2.0」的な響きを持ち始めてきている気がする。この図は、少し前に作られたものだけど、現在の日本の「ソーシャルメディ…

日本の製造業はそっちにいくの?Canon imageFORMULA DR-150 レビュー

一言で感想を言うと「買ってよかった」です。Canon ドキュメントスキャナ― imageFORMULA DR-150 A4対応 CISセンサー 読取速度A4カラー10枚/分,A4白黒15枚/分 給紙枚数20枚 USBバスパワー駆動 ソフトウェア内蔵 スタイリッシュ&コンパクトモデル出版社/メーカ…

未使用公的データの流通

最終的には何に繋がるのか。 Google Public Data Explorer今日かなり話題になっていましたが、この試みは素晴らしいと思います。 皆がその存在に気づいていないが故に利用されていない無料/公的な情報を、ウェブ上で公開して誰もが無料でアクセス出来るよう…

デジタル時代のテンション

デジタル時代の狂気を感じるという側面もあった。 日本企業の苦しみを25年前から味わっていたアメリカ企業 - My Life After MIT Sloan このエントリでの分析、特に 決して経営陣が技術を知らないバカなわけでも、技術者が使えないわけでもないのだ。 経営の…

あるべきウェブ社会のすがた

ITの発展はまだまだ続きそうだ。ブレイス・アグエラ・ヤルカスが示す拡張現実地図これは、すごい。 Microsoft やるじゃん、と久々に思った。 8分程度なので、時間がある方はぜひ見てみてください。 多くの高度な要素技術を見事に統合して、新たなライフスタ…