計画力を強くする、計画の科学

「計画力」を強くする―あなたの計画はなぜ挫折するか (ブルーバックス)

「計画力」を強くする―あなたの計画はなぜ挫折するか (ブルーバックス)

計画の科学―どこでも使えるPERT・CPM (ブルーバックス)

計画の科学―どこでも使えるPERT・CPM (ブルーバックス)

今、自分に一番足りていなくって、一番求められている能力かな、と思って購入。
「「計画力」を強くする」は入門書で、いわゆるプロジェクトのプランニングを
科学的に行おう手法について書かれていたのは「計画の科学」。


「計画の科学」は初版が1965年ということで、自分の職業柄もあるけれど
体験的に知っていることが多かった。(というか、工程分析の話だったので。)


日頃見慣れている工程のフローだったけど、
ノードとノードを結ぶリンクの部分をアクティビティと読んで、
その線が工程の実体であり、ノードはあくまで到達点であるという点が新鮮だった。
(これが本来なのかもしれないが)



ただ僕がやっているレベルの小規模プロジェクト(10人月くらい?)を流していく上では、
PERTを書いて、それを変更にあわせて随時更新させていく方がコストが高いようにも感じた。
そういう考え方がいけないのかもしれないけど。


でもこのフロー図、往時は手書きで書かれていたのだから
その作成と、変更による書き直しコストは相当大きいと思う。
フローの予実を、動的に終えるようなツールはやはり必要なのだなと思う。



「「計画力」を強くする」の方が、エッセイ形式であるのでイロイロと心に残った。

計画が失敗する9つの理由

計画の立案段階での理由
1.計画の目的・目標がはっきりしていない
2.頭の中だけで組み立てた計画になっている
3.状況判断を誤って計画している
4.目先の問題解決を積み重ねただけの計画になっている
5.複数の計画案の中から選び抜かれていない

計画の実行段階での理由
6.計画通り実行する熱意に欠けている
7.計画実行の勘所をはずしている
8."終わり"からの逆算ができていない
9.計画の適切なフォローアップができていない

耳が痛いものもある。
恥ずかしながら、「計画の選択」はこれまで全然やってこなかった。
案をいくつかつくる、というプロセスを習慣にしていきたい。


勘所をはずしている、というのは、とても注意したい。
日本では美徳とされていない「要領がいい」ということの大事さを最近特に感じるから。
要は本質を見抜くことを怠らないこと。

スポーツで上達の速い人は、上達の合理的方法を会得していて、
そうでない人を歴然と引き離します。

これだと思う。
スポーツに運動神経は、プロでもない限りそんなに関係ないと思っている。
なぜ同じ時間練習しても、上手い人と下手な人がいるのか。
15年くらい考えて、自分なりな実験をしてきたけどまだ分からない。
(ちょびっとだけわかってきたかな。
僕が上手くいかないときは、「守破離」の「守」が下手なのだと思う。)

計画実行のポイント

1.計画の勘所を押さえる
2.計画の人間的側面に配慮する
3.段取りと手順を大事にする
4.計画の実行をフォローアップする

持って生まれた才能はそんなに違わないのに、実行した結果に差が生まれるのは、
"やり方"に無関心な人が多いからでしょう。
いうまでもなく、仕事だけでなく勉強も"やり方"を心得ている人とそうでない人では、
しだいに大きな差が出ます。
"やり方"とは段取りや手順のことです。

そう。
まずは関心を持つことから。やはり全ては「観察」から始まる。
初心忘るるべからずです

「やらなくてもいいことはやってはいけないこと」と心得て、
本当にやらなければならないことに力を注いでください。

はい。
本当にそうです。。。