日本一勝ち続けた男の勝利哲学

日本一勝ち続けた男の勝利哲学 (幻冬舎文庫)

日本一勝ち続けた男の勝利哲学 (幻冬舎文庫)

出張帰りの東京駅構内で購入。
帰りの地下鉄と寝る前、次の日の早朝と通勤電車、くらいで読了。
一気読みでした。


能代工業高校バスケットボール部の全監督、加藤廣志先生の、チームづくりの哲学。


中学校からバスケ部だったので、能代工高がどれだけすごいかはよくしっている。
僕が学生で、ウィンターカップ(冬のインターハイみたいの)を観に行ったりした頃には
加藤先生は引退されていて、もう一人の加藤先生だったけど、
能代にはやっぱりオーラがあった。


よくかんがえると普通の高校なのに、
バスケを知らない人にもその名前が知れ渡っているくらい強い高校。
ストイックなイメージ。


本書は、どうやってそのチームをつくり上げてきたのかということが
豊富なエピソードで語られている。
引用は、できない。
たぶんエピソード一つを抜き出しても、ちょっとそれは違うのだ。


本書を読んでいると、なぜ能代がこんなチームになったのかということはすぐ分かる。
加藤先生の情熱が「本気」だからだ。
これだけの本気があれば、きっと成功すると思う。


それは、上手い言葉でまとめるんじゃなくて
30年間、学生たち本気でぶつかっていった歴史を感じることでしかできないのじゃないかなと。




自分に絡めて一つ心に残ったのは、
能代ではマネージャーが監督の次に権力を持っているということ。
僕も高校時代はプレイングマネージャーだった。


そしてうちのチームの監督もまた、ぼくにかなりの権限を与えてくれていた。
プレイで引っ張れない分、声だったり練習だったりで
自分なりに精一杯チームを押してきたあの頃の記憶がはっきりと蘇ってきた。
自分はとても恵まれていたのだなぁ。。。
先生には、感謝です。