成長

ここ1ヶ月間くらい、部署配属された新人の教育を兼務していた。
JAVA プログラミングの基礎、というお題で。


本来のプロジェクトの仕事もあるので、
準備不足だった感は否めないですが(ゴメンなさい)、
僕の担当であったプログラミングの研修を終えて、
一週間ほど他の研修をして帰ってきた彼らが、今 ちょっとしたシステムをつくっている。


で、昨日・今日とレビューをしたり設計をみたりしたのだけど、
明らかに成長の後がみられた。
そんなたいしたレベルではないのだけど、
ちょっと前まで main ってなんですか? return って?って言うレベルだった人たちと、
クラス設計の良し悪しについて話しあったりしていると、ちょっと感動モノです。



人の成長って、不思議だなと。
伝えたいことはたくさんあって、いろいろと喋ったつもりだったけど、
多分 僕のやっていた講義とは別の時間に非線形な成長があったように感じる。


彼ら自身の影の努力もあると思うし、
ある程度 寝かせたこともあったのだと思う。




人が「理解する」プロセスってどうなっているのだろう。
インターネットによる「成長の高速道路」で基礎知識はすぐに入るこのご時世でも、
なんとなく、今回の成長の過程を見ていて、少し違うなにかを感じた。


やはり人と人との相互作用(今は新人同士のチーム開発をしているので)が、
より早い道路なのだろうか。
そうすると、「高速道路」は昔からすでにあって
インターネットによる「高速道路」は、そばに同級生がいない人でもそれを疑似体験できる、
そのレベルなのかなぁと思った。


e-learning の効果が、実際の学校や塾になかなか勝てないということからもそう思った。



「人」が複数 実際に近い場所にいる。
ライバル意識であったり、見栄であったり、義務感であったり、まねをするであったり、
「場」にはまだイロイロな因子が存在するようだ。


こういう心の働きかけもいつか解明されていくのだろうか。
これが面白そうなので、そんなことを思った。