高野登さん&勝間和代さん トークショウにいきました(1)

うちの奥さんと一緒に行ってきました。
http://d.hatena.ne.jp/nekozo0902/20081210/1228909473

職場が会場(丸善本店)と近かったので、仕事の合間に参加できました。
こういう時は、職場環境に恵まれてるなあと思う。ちょっと抜け出していけるということも。

貧困について思ったこと。

勝間さんは、スーダンに行ってきた体験談をお話してくれましたが、頭で思い描いているのと現実とはやっぱり大分違うのだなぁと。
インドとかネパールでバックパッカーをしたことがあるので、少しは想像がつくかなと思ったけど、きっと実際に行ってみると全然違うのだろうなぁとすごく感じました。
貧困の度合いというか、そう簡単に解決しなさそうなんだなということが、少しリアリティを持って感じられたのは収穫だったのかなと。


でも決してくらい話ではなくって、空がすごく青くてキレイだったり、子供達の目がすごく輝いていたりというのは、日本ではなかなか味わえない感覚なんだろうなと。貧困で、きっと貧しくて困っているのでしょうけど、日本よりも充実している時間というのもきっと流れているんだろうなと感じました。

文盲とシステム

スーダン話でもう一つおもしろかったのは、スーダン識字率についての話。
スーダンは内戦がずっと続いている影響を受けて、識字率が世界で最低とのこと。
文盲って、でも働くことや家族や仲間のコミュニケーションには、それほど影響がないのかと思っていたのだけど、勝間さんのお話では、字が読めない人は抽象的な概念を理解する能力が欠如しており、その結果 少し高度な仕事(作業)、建築をするために測量をするとか、そういった作業の指示が理解できないとのこと。なので、土木作業などは隣国から人を雇ってやらなければいけないらしい。


本当に複雑で奥が深いですねー。
自立支援っていっても、そういうレベルから育てていかなきゃいけないんだなーと。


それと同時に思ったのは、これからの製造業って、結局どんどん海外に展開していく流れですが、そういう「低賃金労働」を売りにするような国/人達っていうのは、やっぱり教育レベルは低いのだろうなと。
きっと文盲の人達を作業者に使うということが、結構増えていくんじゃないかなと思った。そうすると、いくら日本の生産ライン方式が優れていて、仕事が作業に分割されていても、その作業一つ一つを理解して実行できない人たちっていうのが結構増えてくるのかな、と思った。
そのギャップ(指示を理解させる/理解できなくても実行させる)を埋めるのは、やっぱりITシステムの仕事になっていくのかなーと思いましたね。なんで、日本では現場の人間が優秀すぎて、「まどろっこしくて使ってらんねぇよ」くらいなものが、今後は必要になっていくのかなぁと。
むろん、これまで現場の優秀な人達がカバーしてくれていたシステムの矛盾や不足がないので、より完全なものが求められるのだろうけど。


SI業界はそういうところに活路を見出していけば、まだしばらくいけんじゃないかな、なんて思いながら聞いてました。