考える習慣をつけること
思考の生活習慣病という言葉が耳に痛かった。
- 作者: 船川淳志
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 単行本
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人と議論するのが得意になりたいなーと思い、手に取った一冊。
本書を読んで気づかされたのは、「聞く」/「話す」という行為の裏にも、「思考する」ということが常に存在しているということ。とてもあたりまえなことだけど、それを意識しているかどうかで結構変わってきそうだなと。
耳が痛かった思考の生活習慣とは、こんな感じ。
- 思考停止系
- 思考放棄
- 「それを考えるには情報が足りません。」
- 思考依存
- 「社長がそう言ってました。」
- 思考放棄
- 思考不全系
- 思考の歪み
- 推論や思考の過程にムラや無理がある。
- 思考の偏り
- 自分の専門外のことになると、うまくかんがえられない。
- 思考の歪み
うむむ、振り返ってみると、思い当たるフシがちらほら。こんなの当たり前だよー、と思いながらも何となくそうなってしまっているというところなど、生活習慣病とは言い得て妙だなと。
本書には、思考のやり方がたくさんの理論、フレームワークで紹介されており、なるほどこれらが頭に入っていれば、とっさの時に違うかもなと。というか、コミュニケーションにおいて「頭のいい人」とされる人達は、意識的にかどうかはさておきこういうことやってるんだなーと。
「場の空気が読める」ということ。いわゆるKYですな。
なんか最近は、「KYとかいって、空気を読んでばっかりではよくない」というような論調もあるけど、「空気を読める」というのはコミュニケーションにおいてまず基本のこと。空気が読める人が、「空気が読めてます」「空気が読めてません」という態度のどちらかを選ぶかというのには議論があってもいいけど、とりあえず空気は読めないとダメ。
で、空気が読めた上でどういう行動をとるのがよいか、というところで本書はロジカルにそれを説明してくれてたりする。もちろんそれはビジネスの場において正しいのだけど、本書でもまだ説明し切れていない、絶妙なところ、そういうのって明文化するのはむずかしいことだなぁと。センスみたいな世界になってくるなあと。
そういう場の空気を読んで、さらにそれを自分の望む方向へ持っていくセンスを学ぶのに、テレビのトーク番組とかって、結構参考になるなぁと思っている。お笑い芸人たちというのは、まさに「場の空気を読む」ということで稼いでいるプロなので、とても勉強になる。マネできないけど。芸人によってその能力差が残酷なくらいにハッキリわかるのも、勉強になるなぁと。昨日アメトークを観ていたので、そんなことを思った。詭弁かもしれないけど。。。