意識は世界中つながっている


先日、用があって実家に帰った時に母が本をくれた。

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)


非常に面白かったし、非常にためになった。

後述するが、最近 始めた付箋付け読書の結果、
この本はあっというまに付箋だらけになった。


数ある心に残った言葉の中からいくつか、特に今ひびくものを抜粋すると

大好きなことに巡り合ういちばんの方法は、
いまやっていることが何であれ、それを愛することだ。

人生は「考えること」と「行動すること」の二つでできている。
いままで考えてきたことと、試行の結果行動してきたことの集大成が君だ。

「君の考えが人生で現実のものとなる」ということは、真実だ。

お金は社会の中を流れる川のようなもの。
そして、川の流れを独占することはできないことを知るのだ。

ビジネスを持つ(Own your business)

今日から毎日あたかも金持ちになったかのような気分で生活しなさい。
ただ、手持ちの現金が無いだけだ。

失敗とは、あきらめてしまった時にのみ起こる現実なのだよ。


などなど。

こういった言葉1つ1つに対して話を書いていけそうだ。



ただ、今回はミームだとか集団知だとかいう
僕の趣味的視点で「!」と思ったものを2つ。

海の水が大陸をつないでいるように、感情が地球上の人全てをつないでいる。

この話には、本当にドキッとした。


少し背景を説明すると、
普通の人にはだいたい2、300人の知り合いがいる。
その300人のまわりには、同じく300人の知り合いがいる。
そうすると、一人の人は間接的には
300×300=90,000人
とつながっていることになる。


同様に、知り合いの知り合いの知り合いは、2700万人になる。


「6人たどれば,世界中のだれとでもつながる」という話があるが、
こうやって考えてみると、納得だ。

一人の人間が幸せになるときも同じように、周りの三〇〇人に影響を与えるのだ。
そして、その三〇〇人から、感情的な影響が波紋として広がっていくのだよ。


まさにバタフライエフェクトだ!


そしてこれを読んだ瞬間に気づいたのは、
ミームというものも、この複雑な連鎖で広がっているのだということだ。
ある一人の人間の脳に生まれたミームが、
こうやって人と人とのネットワーク間を波として伝播していく。


というか、
最初っから世界中の人間の人間の脳は、見えない線でつながっているのだ!
意思や感情といったミームが、その、くもの巣のようなネットワークを伝ってライフゲームをしているのだ。


とても直感的な仮説だが、この本を読んで見えたのはそんな世界だった
(もちろん「成功するためのミーム」も満載されていた)。


それともう一つは、

マスターマインドというのは、
複数の心が同じ目的に向かってまとまった状態を言うのだ。
それは、奇跡的な大きな力を生むのだよ。


これが以前からネット世界の中で起きている奇跡とだぶる。

以前のブログに書いたことなのだが、
電車男」や、「今週妻が浮気します。」といったネット伝説的な話は、
このマスターマインドというものの例なのではないだろうか。
規模は小さいにせよ。



そして、それが人の脳のネットワークの中で、
ミームが絶えずライフゲームを行っているある一瞬に結実したパターンが
よい方向に向かった結果なのだろうと思う。


つまり、これまで奇跡とされてきたマスターマインド現象は、
ネット社会、Web2.0的社会でもっと増えていくのではないかなと。


著者の伝えたかった内容とはおそらく少し違う感想になっているが、
成功する、お金の流れを呼ぶ、といったメッセージは十分に受け取ったと思う。
色々と、いい本でした。