Connecting the Dots


今日、会社で採用面談に参加してきた。
採用面談といっても、プログラムを開発してくれる関連会社の方々の面談。
その末席に座らせてもらっていた感じだ。


とはいえ、参加するのは3回目なので話を聞きながら、色々と思うようになった。
色々な人が来るなぁ、というのもあるのだが、
やはりプログラマという職業の厳しさだったり、
このままプログラマをやり続けていてはいけないなということだったり。


もちろんプログラマという職業をバカにしているのではない。
プログラマとして尊敬している同期もいるし、
プログラムって、サイエンスだなと思うし、
プログラムの美しさというものが、ほんの少し分かり始めてきた気もする。


ただ、それを職業にすることが自分に合うか合わないかという話だ。


今日面接したのは、韓国人の方3人。
29歳、31歳、32歳だった。
1人は日本の専門学校を卒業して、
それから大企業のシステムをずっと開発してきたという人。
あと二人は数年間開発をしてきたが、
日本には4ヶ月前に来たという人たちだ。


色々な人生を歩んできたのだろうと勝手に考えてしまったが、
お話を聞いていると、(特に一人の人が)スキルが非常に高い。


僕はプログラム(JAVA)にふれてから、
まだ1年半だが、10年近くも大規模な開発をやっていると、
スキルもきっとつくのだろう。


などなど、色々考えながら聞いていたが
スキルというのは、ほんっとーに上には上が、さらに世界中にいるんだなぁ、、、
ということをつくづく思い知らされた。
そういう意味で、プログラマというのはきびしい世界だと思うのだ
(つぎは40代なかばの方々と面談する予定)。


自分もまだ始めたばかりだが、Perlに触れていた頃をふくめると
丸2年間くらいプログラムをやってみて、
特異な才能があるとは思っていない。まぁ、普通くらいかなと。


そういう意味で、自分の将来を考える時にプログラムはあまり軸においていない。
これは入社する前からそう考えていたので
別に困っているわけではないのだが、そろそろ軸がさだまらないといけない。


それを考える上で、有名だがやはり
スティーブ ジョブスのスピーチはよかった。


i-podで実際のスピーチを何度も何度も聞いた
(15分ほどなので、自転車通勤の時間にちょうどよいというのもある)。



その中で、Connecting Dots というくだりがある。
自分なりの解釈でいうと、

自分の将来を考えるには、これまで自分が歩んできた道をふり返るとよい。
自分の足跡(Dots)をつないでいくと、未来がみえてくるはずだ。

というような感じだと思う。


振り返ってみると、僕はわりと恵まれた経験をたくさんさせてもらっている。

  • 理工学部で普通に学生
  • 「現代芸術論」という講義で脳や身体機械論などにはまる
  • 機械系の学科だけどバイオ系研究室に
  • 内皮細胞の培養や実験
  • 大学院で肝細胞の培養や実験
  • 北海道にある、とある医大付属研究所で肝細胞培養や実験
  • 単身赴任な上に学生は自分一人だったため、休日は読書に没頭。ミームを知り、はまる
  • 大学院に戻って類洞内皮細胞の培養や実験
  • 色々考えて博士課程に行くのをやめる
  • ベンチャー系会社に就職(IT・製造業)
  • Javaを習う、ひたすら開発する
  • 新人研修担当になり、新入社員教育
  • SE的なことをやる


などなど。
他にも書いていないけれど、色々ある(と思う)。


自分の Dots はてんでバラバラだが、ジョブスの言葉を借りれば
「それがどこかに向かってつながっていることを信じる」
のが大事なのだろう。
自分の座右の銘は、「偶然はない」だ。
今の葛藤も、苦労も、きっとどこかにつながっているのだろう。


そう思うと、面接をしているたびに思うのは(困るのは)、
Java経験者ということで来てもらうが、
ほとんど JSP/ServletStruts といった経験しかしていない人が圧倒的に多いのだ。


僕の部署で作っているのは、基本は Applet
逆を言うと(時代に逆行しているのか)僕はJSPの開発をしたことはほぼ無いし、
Strutsは触ったこともない。
もちろん自慢できることではないのだが、
そういう自分の境遇にも意味を見出せば、
PHPJSP といったライトウェイトなwebアプリ全盛の時代に
Swing で Applet つくってます、というのはある種個性なのかなと。


JavaApplet、Application が多少分かる、
というのは自分にとって一つの Dot なのだと思う。
開き直りといえば開き直りだけど。。。


i-appliとか、そういう意味でも自分には興味がある。