なまけアリ型組織

組織論的な話を書いた勢いで、前から温めているアイディアを。


「なまけアリ型組織」というのがやってみたい。


これは、

蟻の巣を調べてみると働き蟻のうち2割が非常な働き者で、6割が普通。残りの2割は怠け者である。
そこで、働き者の2割のアリだけを取り出して巣をつくらせて見た。
すると、全員働き者のはずの集団も、また2割の働き者と6割の普通、2割の怠け者に分かれてしまった

というような話を聞いたときに思ったこと。


これってきっと人間社会にも適用できるある種の「定理」なような気がしてて
(心は波だから。というような話はまたいつか)、
どんなにいい人たちを集めても、結局2割の人は「なまけアリ」になってしまうのだと思う。


これではもったいない。というか、組織のジレンマだ。


だったら、周期的に「なまけアリ」期間を設ければいいんでないか?
というように思うのだ。


つまり、ある期間はダメ社員になる、ということを全員が順番でやる。
常に組織の2割の人間がこの「なまけアリ」役をやっているようにする。



これってそんな悪いことではないような気がしていて、
やる気のある人ほど、小さい会社ほど仕事一直線に、全ての力を投入する。
そうすると、どうしても世界は狭くなると思うのだ。


だからこの「なまけアリ」期間には、人間的な成長を促すという意味もある。
僕自身成長したと実感した記憶は海外バックパックで放浪した時だし。
そういうのが社会人になったらもうできないという日本の制度に、会社人間をつくってしまう根幹がある。


ただサボるだけもアリ。充電期間というのも大事。
あまりダラダラしていると、働きたくなる欲もわいてくるだろう。



Googleが週のうち20%は仕事以外の自分の好きな研究の時間にあてなさい
というのも、これと同じ理論だと思う。
ただ、成果をもとめられる自由時間というのは、ホントの「なまけ」ではないように思うので
もっと「だらーっ」とさせてみたい。


いつか組織をデザインできることがあったらやってみたいと思っていることナンバーワンです。
僕からすると「魅力的な場」なんだけどな、これ。。。