梅田望夫さん

「シリコンバレー精神」(ちくま文庫、8月10日発売)


梅田望夫さんのブログは、
学生の頃から読んでいるのだが、最近やはり身によく響く。

引用の引用

最後に、「長いあとがき」の冒頭を少しだけ引用しておきます。

「どうも何か大きな変化の真っ只中にいるようだ。でも具体的に未来がどうなるのかは全くわからない。」

そんな環境下で、私たちはどう生きるべきなのか。

限られた情報と限られた能力で、限られた時間内に拙いながらも何かを判断しつづけ、その判断に基づいてリスクをとって行動する。行動することで新しい情報が生まれる。行動する者同士でそれらの情報が連鎖し、未来が創造される。行動する者がいなければ生まれなかったはずの未来がである。未来志向の行動の連鎖を引き起こす核となる精神。それが「シリコンバレー精神」である。

今がそこそこ平穏なら変化などしたくないと誰しもが思う。「次の十年」に限っていえば、別に変化しなくても大丈夫だろうという考えはたぶん正しい。それ以降はどうかだって? そんな先のことはわからないよ。だから、考えたって仕方ない。いまは動かなくてもいいんだ。未来の姿が見えるのを待ってからでもぜんぜん遅くないさ・・・。そういう考え方の対極に「シリコンバレー精神」がある。

私は十二年前(一九九四年秋)にシリコンバレーにやってきた。「シリコンバレー精神」が空気のように充満するこの地で、私は本当に変わった。

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動かざるもの語るべからず(自戒)。