夢と楽観と行動
デート・ウィズ・ドリュー という映画を観てきた。
王様のブランチで特集されていたので、概要を知っていたのだが
いい意味で期待をかなり裏切られてしまった。
思っていたよりもたくさん笑ったし、
思っていたよりもはるかに感動した。ちょっと涙が出てしまった。
映画監督を夢見つつ現在定職なしのブライアンが、
10歳の頃からあこがれているドリューバリモアと30日以内にデートを実現する
という目標を掲げ、真剣にそれに取り組むドキュメンタリー。
リスクを冒さない人生は魂の浪費である
-ドリューバリモア
という言葉が、ものすごく心に残った。
映画のつくり自体、編集もうまいしテンポもいいし、
スタート時には誰からもバカにされるくらいに低い可能性から、
もしや?!
と思わせてしまうブライアン(と仲間たち)の不屈の行動力には脱帽。
ただしその過程はとても楽しい。
仲間がいて、1つの目標を持った狂人(常識的に考えるとそういわれてもおかしくない)が、
日々を楽しみながらそこに向かっていくさまがドキュメンタリーとして描かれている。
アメリカの楽観主義、ベンチャーを起こす過程というのが
もしかしたらこんな感じなのかもしれないな、というような思いで見ていた。
それと同時に、「行動するかどうか」によって引き起こされる
とてもつもない大きな差を感じ、(わが身を振り返って)映画とは全然べつの趣旨で緊張もした。
このブライアン監督は、同年代だし。
ネタバレするので実際に会えたかどうかは書かないが、
少なくとも彼は行動を起こしたことによって、
映画界のセレブたちとちょっとしたコネクションを築けたし、
色々な出会いも果たすことができた。
ものすごくおバカなハチャメチャ映画としてもお勧めできるが、
夢を持つことと、行動することの大切さを教えてくれる、本当にいい作品だった。
(ちなみにブライアントとドリューバリモアとの間には
友だちの友だち、という感じの人と人との弱いつながり、
6 Degree の話がさりげなく、多用されている。常識的なことなのかもしれない。
Small World理論が好きな僕には、その辺もツボだった。(SmallWorldについてはこちら))