世界最速のインディアン


先週末に、前から見たかったこの映画を観て来た。

世界最速のインディアン
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もともと涙もろい方だが、案の定、最後はボロボロ泣いていた。
一つの夢をひたむきに追いかけ続ける人と、その努力。
そして、周りでそれを助け、見守る人たちの眼差し。
それらが重なり合って迎える歓喜の瞬間、、、
というような展開には本当に弱い。


この、バート・マンローという人の魅力はなんなのだろうか。
ニュージーランドからお金もほとんど持たずに、
風変わりなバイクを持って「世界最速記録を打ち立てる」と言う62歳。
でも、出会って、関わった人たちはみな彼に惹かれていく。


その飾らない人間性なのか。
夢に向かって歩んでいる人のまっすぐな行動に、共感を覚え、応援したくなる
というような善意は世界共通なのかもしれない。
この62歳は、こうやって文章だけ書いていると18歳のような行動力で、
地元の同年代の女性をデートに誘ってうまいことやったり、
旅の途中でであった同年代の未亡人と一晩の恋に落ちたり、
自動車を直しながら一人で何百キロも旅をしたり。。。


行動力が人をひきつけるのかもしれない。


その行動力の源は、「夢」へ向かう時の心の力か。
かれの目的は「世界最速記録を更新する」というものだが、
「夢」はだれかと競争するということではなく、
「最速」という永遠にたどり着かないところへむけて歩み続けることだった。


その歩みの過程にある人の持つ純粋な輝きに、周りの人たちがひきつけられていった
というような感じだった。
歩み続けていくことがとても重要なことだ。
何年かかっても、自分の夢に対してだけ正直に、ゆっくり歩み続ければよい。


「危険が人生に味をつける。リスクを恐れちゃいかん」


ちなみに、新宿のテアトルタイムズスクエアで観て来たのだが、
スクリーンの前に、バート・マンローが実際に乗っていたバイクが置いてあったのが圧巻。


映画館は映画が映るだけの場所だと思っていたので、
こういう展示はすごくビックリしたが、かなり素晴らしい企画。
観終わった後に、そうかぁ、これで走ったのかぁ、、、
なんて眺めていると感動が3倍くらいになった。