初音ミク
前に雑誌でも紹介されてて
ちょっと今更感もあるけど、とても感心したので。
- 出版社/メーカー: クリプトン・フューチャー・メディア
- 発売日: 2007/08/31
- メディア: CD-ROM
- 購入: 30人 クリック: 4,650回
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これはすごい。
2つすごいと思ったところ。
まずはクリプトン・フューチャー・メディア株式会社の製品企画がすごいと思った。
友だちの結婚式二次会で音をつなぎ合わせてつくったりしたことがあるので、
音声ファイルをいじるのはそれほど難しくないことは分かっていた。
フリーソフトもたくさん出ている。
ソフトウェアがどんどんタダになっていく世界で、
これは15,750円の価値があると思う。
「声優の声」というコンテンツを盛り込んでいるところ。
ソフトウェアはどんどんフリーになっていく。
価格を決めるのはやはりコンテンツなのかなぁと思った。
※「初音ミク」は「音素材」という特殊なコンテンツであるところにさらに価値がある。
このあたり、ニコニコの住人がまさに望んでいたようなソフトウェアであると思う。
とてもニッチだけど、効果が高いセグメントをついたマーケティングだ。
もう1つは、やはりニコニコ動画にいる人たち。
というか、学習能力高すぎ。
「初音ミク」に上手に歌わせるのはそれなりのスキルがいるようだ。
それはそうだ。
Windowsに組み込まれている読込機能に上手に歌わせるのなんて、
絶対に出来なそうな気がする。
でも、発売2週間でもうこんなクオリティが達成されている・・・
開発元も、こんな短時間でこんなクオリティがでると予測できていたのだろうか?
こっちの動画は↓、徐々に上手くなっている過程が分かって
薄ら怖くすらなってくる。
「ボーカロイド」という言葉がまさに当てはまる。
今時点で、ニコニコ市場で12人が購入。50,164人が閲覧。
ニコニコ動画で総手作り短編映画作品が公開されるのは近いと思う。
ニコニコ動画に面白い「遊び道具」を与えると、それが一気に使い倒され、
予想外の科学反応がバンバン起きる。
この文化というか、学習能力というか、マッシュアップの才能はやはり日本が強いのではないか。
YouTubeにあがっている動画はどちらかというと私生活で起きた楽しいこと。
ニコニコは完全なるフィクション作品なのだ。
このフィクションの世界観が、日本が他にぬきんでているところだと思う。
内側を見ているという世界観が結果的にパラダイス鎖国につながっているのかもしれないけど。
娯楽のためにはテレビを見ない生活がすっかり自然になってしまったが、
まだまだこちらの世界は面白く発展していきそうだ。