仕事

最近、後輩の結婚式の二次会で流す動画をつくっていた。


これがとんでもなく楽しい。
大学の研究室の後輩が、披露宴で流す動画をつくってほしいと、
僕ともう別の後輩S君を指名してくれて、全くの未経験だったけど動画をつくることになったのだ。


機材も何もなかったので、Xactiを購入。
シナリオはもう一人の後輩(広告代理店勤務)が絵コンテつきの対策をつくってくれた。
ロケと称して、研究室の仲良しメンバーで、朝4時出発の日帰りツアーを強行。
ロケ先の事前交渉もS君がそつなく段どってくれていて(当日渡すお土産まで準備してくれていた!)、
全身タイツを着てお面をかぶってノリノリになったメンバーと早朝の浜辺で撮影。
途中で僕がいちばん好きな温泉に皆でいったり、
カート場でもスタッフの方が本当に快く協力してくれて、コース上で撮影という体験をさせてもらった。


思うような動画の編集が普通にはできないことがわかったので、
勢いでPremiereも購入。
うちのPCスペック的に無理があったが、編集がこうやるのかということが大分わかってきた。
あとは動画に使う音楽素材を、ウェブでいろんな手を駆使して収集。
本当に便利なものが、タダでこれだけ提供されていることに驚きを覚え続ける。


結局動画編集はうちではできなかったので、
S君の会社の編集室で、彼の同僚の本職プロデューサーにやってもらう。
ということで、夜中の会社にお邪魔して、編集室みたいなところで一緒に一晩作業。
他の会社を見たり、プロの技を見たり、なにより人間的にとてもいい人とお知り合いになれた。
新郎とは面識がないにもかかわらず、徹夜で作品を仕上げてくれました・・・。


そんなこんなで動画は完成。あとは明後日のお披露目を待つばかり。


何が言いたかったかというと、
今回はお遊びだったけれども、僕が夢見る仕事の形のエッセンスがたくさん詰まっていたなということ。
プロジェクトを通して
・新しい技術に触れる(XactiやPremiereなど。動画圧縮形式とかも調べたり。)
・明確な目標があるので自分にスキルがつく(Premiere操作や音楽素材入手能力?)
・普段行かないようなところへいける(ロケ地各種。他会社オフィス)
・新しい人と知り合える(S君の同期のNプロデューサー)
・チームの一体感(ものすごく楽しかった)
・達成感(結構 みな気合入れてやってたので。)
・自分の世界が広がる(動画をつくる楽しさ。マックが本気でほしくなる)
などなどの体験ができた。



一日の睡眠時間が一時間半しかなかったりとか、
正気に返ると結構な出費が!とか、それなりに途中はキツくても、
本当に充実した楽しい時間だった。


こういう要素が盛り込まれるような仕事の仕方がしたい。
一つの目標として、結構 明確なイメージが湧いた。


こんな体験ができたのも、きっかけを与えられたから。
つまりは後輩がご指名してくれたから。
ウェブ時代をゆく」でいうところの

その人が磨いてきた能力に加えて「正しい時に正しい場所にいる」ことが重要で、
それは突き詰めて言えば、
誰かの心に印象を残し、大切な時にその誰かから誘われる力なのである。

ということなのかなと。


たしかに動画撮影は全くの素人の僕に声をかけてくれたのは、なぜかわからない。
日頃から仲良く遊んでいて、デジタル機器とかに詳しい印象があったからかもしれない。
ともあれ何にせよ、声をかけてもらえたことで、いい体験ができたことに違いはない。
こういうことが仕事としてできるような人になったら楽しいだろうなと。
将来めざすべき一つのイメージができた体験だった。