コンテンツのファンド化
ゲームセンターCXが好きです。
とても好きな番組なのだけど、地上波ではやっていないので色々不便。
DVDで観るしかない。
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- 発売日: 2007/12/21
- メディア: DVD
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アニメとかこういう人気の番組がウェブに上がってて、
でも著作権的な問題が色々と解決しそうにないなあ、という現状。
いろいろと思うのだけど、コンテンツ制作者側からしたら
勝手にウェブにアップロードするな、
という論理は、ある程度正当性があると思う。
バイラルマーケティング的に裾野が広がっているかもしれないけど、
その広がった裾野が実際にお金を落としているのかというと、
それは分からないので。
まぁ、削除要求とかでるのも仕方ないかなと。
で、お金がなぜ欲しいのかと言えば、
それはお金がないと制作が続けられないから。
金カネ言うのって、そんなにゴウツクバリな話ではなくって、
制作を続ける、事業を維持するにはキャッシュフローは絶対に必要なのだ。
なのでクリエイターにはちゃんとお金がいくようになってほしいと思う。
というわけで、これまでの状況
- ウェブにあげるとコンテンツが無料で流通しちゃう
- でもウェブにあげるとコンテンツファンの裾野が拡大する(可能性がある)
- よいものを制作するには、制作者にお金が流れないといけない
をまとめて考えていたところ、1つの結論がでた。
コンテンツを1つのプロジェクトとして、
映画みたいに1つのプロジェクトごとにお金を集めてつくればいい。
映画がそうだけど、
このやり方をもっと多くの領域に広げていくべきなんじゃないでしょうか、やっぱり。
ゲームセンターCXでいえば、
きっとウェブにあげられたことで人気に火がついたという面は否定できないし
(そもそも「友達の家で一緒にゲームをやっている感覚」
という番組コンセプト自体がニコニコ動画向きだし)、
番組に端を発して、DVD、オリジナルグッズ、ゲームと関連商品で売れまくってるので、
プロジェクトとして大成功なんじゃないかなと。家にスカパーある人ってそんないないし。
- 出版社/メーカー: バンダイ
- 発売日: 2007/11/15
- メディア: Video Game
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他の番組もみな、こうなっていけばいいのに。
ただ、そこで1つひっかかるのが
(少なくとも僕は)「モノ」は最近あまり欲しくないということ。
DVDも買って、家に置きたくはないのです。場所とるので。
レンタルでいいのだけど、本音を言えばそれすらめんどくさい。
i-tunesとかで、一話500円とかで配信してくれないかな、本気で。一回見切るだけでいいから。
もしくはYouTubeやニコニコと契約を結んで、
有料コンテンツ視聴料みたいなのを払ったら、観放題になるようにするとかしてほしい。
(すでにニコニコのプレミアム会員なので、お金を払うことにはあまり違和感はない。)
もしくはこれ。
ミュージックセキュリティーズ
音楽ファンドの会社ですが、
これがもっと全般的なコンテンツ分野に普及してほしい。
アーティストの作品制作・販売に必要な制作費用・製造費用・宣伝費用などを1口1万円の小額の単位で、皆様から募集させて頂きます。
そして、発売されたCDの売上げに応じて、分配金のほか、プロデュースに参加するという新しい音楽の楽しみ方の体験をご提供させて頂きます。
こちらも友人が関わっているということで知った会社ですが、
(結構前から知ってはいたけど)面白い。
というか、この考え方に時代がついてきたんじゃないかなと思った。
ユーザー参加型社会というのが大分普及してきて、
つくることの喜びを知ったぼくらには、こういう取り組み自体が楽しめるエンターテイメントになる。
「制作の現場を体験できる(覗き見できる)」というのは、
自分が惚れ込んだコンテンツであれば、それだけでお金を払う価値があるリアル体験だと思うな。
もっと発展していってほしい。