カミネッコン
カミネッコン。
知っていますか?
「カミネッコン」という名前の
不思議な紙のポットがある。再生ダンボールを使った組み立て式で、
壁部に水でぬらした古新聞をつめて作る。子どもでも簡単に作ることができる。
これに培養土と苗木を入れて少し育て、
森をつくりたい場所にポンと置くだけ。
地面を掘ったり、面倒な世話などはしなくてよい。ポットはやがて風化してなくなり、
数年後には小さな森ができる。
まるで倒木更新の古い大木のように、
カミネッコンは小さな苗木を守ってくれるのだ。ただし大事なことが一つある。それは『愛情』を持つこと。
わたしたちが20世紀の間中ダメージを与え続けてきた森に、
愛情をもって恩返しする気持ちがなければ木は育たない。
5年ほど前、札幌に住んでいた頃に偶然、
カミネッコンの生みの親の、東先生の講演を聴く機会があった。
その時に初めてカミネッコンを知り、
月に一度か週に一度、「カミネッコンを河原に置く」という活動をしているサークルがある
と言うことを知った。
家でカミネッコンの苗を育て、
週末に子供と一緒にピクニックがてらにカミネッコンを河原に置いてくる。
かなり強い衝撃を受けました。今でもハッキリ覚えている。
こういうやり方がいいな、と。
環境問題は・・・って、大上段に構えるのではなくって、
自分の生活を豊かにするものとして、自然とうまくつきあっていく。
仕事でもプロジェクトでもなんであれ、最終目的は「幸せになること」だと思います。
お手本にしたいです。
(いつかカミネッコンの活動に参加してみたいとも思ってます。)