ビジネス書卒業

さっき買って、読んだ本。アマゾンのカートにはずっと入ってたのだけど、なんとなく買ってなかったのだけど、安かったので本屋で買ってしまった。

期待していた通りの内容。いい意味での刺激をかなり受けた。
文体がきついけど、僕にはあまり気にならなくって、かえってズバズバとメッセージを感じた。安いし、あっという間に読めるけど、中身は十分に濃いと思うので読むことをお勧めできる。本書の印象に残ったところについて書いていくと、読んでた時間の何倍もかかってしまいそうなので、割愛。


で、本書では「いわゆる成功本は読むな」ということを再三言っている。もっと幅広い分野の本を読んで、教養をつけろと。欧米のエリート層はみなそうしているのに、日本人は驚くほど教養がないということも言っている。これは、すごくそう思う。かくいう自分も、社会人になってお金に余裕ができて本を買うようになったけど、いわゆる成功本やビジネス書の比率がかなり高い。幼稚園、小学生の頃は本当に幅広く本を読んでいて、あの頃の感性を思い出すと、今の自分よりも創造性という点ではすごかったように思う。なので、そろそろビジネス書的なものは卒業してもいいかなと思った。ビジネス書系の本の内容が、ある程度、自分の中にたまってきたようにも感じるからだ。

僕は話すのがあまり得意ではないのだけれど、自分にとって興味のある分野だとずーっと喋れる。
これって何故なんだろう、と以前に考えた時に自分なりに出した結論が、自分の知識がないと喋れないということ。
ガラスのコップに水を注いでいくイメージ。
コップが自分の脳で、水が知識。
水を注いでいってコップがいっぱいになると、水がコップから溢れ出す。この溢れ出していることが会話なんだ、と思っている。水がいっぱいになってしまえば、ちょっとの水を足しただけでも、その分の水があふれる。これが相手からの情報を得て、それに返答する形(会話)かなと。そんなイメージを持っているのだ。

で、それでいうと今の自分はコップの種類があまりに少ないなぁと。もうちょっとコップの種類を増やそうと。そう思った。


やっぱり本書で一番よかったメッセージを最後に書くと、

人生は遊ぶためにあり、仕事も道楽のひとつである

(中略)
 人生は一度きりだ。目先の事象にとらわれて損得を計算するよりも、いかに人生を遊びつくすかを考えたほうが楽しいに決まっている。笑って過ごすも一生。泣いて過ごすも一生。
 どちらにせよ、自分の人生に責任が持てるのは自分だけなのだ。