ビジネス思考力養成セミナー

勝間和代さんのビジネス思考力養成セミナーに行った。
5/17(土) ビジネス思考力養成セミナー一般枠募集のお知らせ- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!


フレームワークで考える」ということを教えてくれるセミナー。
本で読んだり、理論で知っていたりはするけど、
実際どうやってやるかがなかなか身に付かない、
という問題をターゲットにしたセミナー。


この問題設定が、まず絶妙。たしかに、という感じ。
有料講座だけど、非常に密度が濃く、十ニ分に価値があった時間だった。


勝間さんは自身は基礎がしっかりできている人という雰囲気だった。
トリッキーな技を駆使するのではなく、基本がしっかりできていてそれが力強い。
スポーツ選手もそうだけど、
「できる人」が皆身につけている雰囲気そのものの方だったという印象。


内容は基本的な、文章にしてしまえば本に書いてあるようなことなのだけど、
とにかく具体例や「コツ」を説明してくれて、
本を読んだだけでは理解できない情報をたくさん提供してくれた。


MECEであったりフレームワークだったり(4Pとか4Cとか)仮説思考だったり、
なるほどこうやって使うのかというのが少し分かった気がするので、
日頃の仕事や生活の中で使っていこうと思う
(と思うようになったのが一番の収穫かな。)。


とにかく、いかに慣れるかということなのだと思うので。
まずは守破離ですね。


以下、セミナー内容のまとめ。

セミナーの目標

フレームワークの使い方が、なんとなくわかること。

勝間さん自身、フレームワークについては

  • 使えるようになるまで 1.5年
  • 人に教えられるようになるまで 3年
  • 自分でフレームワークをつくれるようになるまで 5年

かかったとのこと。


日常生活に、取り入れる。
仮説という言葉を日常的に使うようになる。

問題解決

一番大事なのは、正しい問題を解くこと
問題の裏返しが解決策ではない

問題を分割して、正しい問題を見つける。
「海を沸かすな。
 ビーカーに汲みとれ。」

無理なく、ムラなく、ムダなく
  1. MECE
  2. 仮説思考
  3. ファクトベース

これで考える習慣を付ける

MECE

漏れなく、重なりなく。

漏れることが多い(漏れをなくすことの方が難しい)。
この対策としては、「何かもっとあるんじゃないか」と常に思う、疑うこと。
MECEの効用は、バランスよく考えるようになること。

MECEを考える手順
  1. 要素分解
  2. 時系列
  3. 反対、対象概念で組み合わせる
  4. かけ算にする

(下に行くほど難しい)

MECEのコツ

中間階層を考えること。
ケータイ業者をMECEに分ける時に、
ドコモ、auソフトバンクとやっていく間に
中間階層として「自社ネット」「他社ネット」という層を入れてみる。
(これもMECEにわかれている)

東京-大阪間の移動手段を考える時に、
「陸」「海」「空」を入れてみる。など

問題を3層にわけて、15個くらいの要素に分けるというのがベスト。


MECE分解をしていく時に、4Cや4Pといった既存のフレームワークを使ってみると効果的。
残っているフレームワークというのは、使えるということが実証されているし。


MECEの切り口。
切れ味のよいMECEは、見た目にもバランスがよくなる。
均等に分けられる切り口を探す。

仮説思考

問題解決とは、
課題の分解→仮説を立てる→調査・対策
この繰り返し

データソース

公開されている情報の組み合わせだけで新しい発見はできる。
情報をいかに分析するか、がこれからのネット時代の優位性に直結する。

使えるデータソース
  • 政府統計
  • 業界団体
  • 学術論文
  • プレスリリース
  • 市場調査
  • インタビュー
  • アンケート
統計

統計を勉強する価値はある。
優位差などが理解できるくらい。
Excelの分析ツールが使いこなせればまずはよい。

データは、原文に当たってみることが大事。
市場調査は、母集団が3桁あれば
学術論文でないので)大体のことはわかるくらいの感覚。

分析

分析は極力定量化する。
定量化することで比較ができるようになるから。
分析とは、比較すること。

プレゼンテーション

ピラミッドストラクチャ
根拠3分割法

調査をしていて、
事実が分かったらとりあえず1枚のプレゼン資料にしてしまう。
あとでそれをまとめれば使える。