勝間和代さん人生戦略策定セミナーに行ってきました

目標をどうやって具体的な行動に移して、実現して行くか、というセミナー。
相変わらず非常に内容充実なセミナーでした。
個々の行動(戦術)については知っていることもあったりするけど、それらを如何に組み立てて、協調させて、一つの仕組みとして動かすか。どうやって自分の人生の中にとりいれて、無理なく動かし続けるか。最終的な結果につなげるか。
こういう全体性がまさに戦略なのだなと。

これまでの社会人経験で、進捗は定量化してチェックすることが大事ということはなんとなく体感していたので、やはりそれも日常に持ってこようということ。確かにプロジェクト活動としてやっていることを日常の人生計画にとりいれるということは、とても効果があると思う。もっとこういうことが自然に身に付いてきたら、私生活でも自然にやれるんだろうなと。休みの日まで仕事と同じことするのかーとか思ってはいけない、やはり。私生活でもこれが当たり前、というくらいになると、仕事の方ももっと上手くいくんだと思う。


以下ざっくり感想とまとめ(混ざってます)。

人生に戦略を

なるほどな、と思ったのはやはり
「人生に戦略をとりいれよう」
という考え。
「初めての戦略の教科書」の感想として書こうとおもっていたのだけど、やはり同様。どうせ頑張るのだから、正しい道筋に向かって進むべき。そのための戦略ということ。
で、戦略を立てるために自分の人生のミッションステートメントを立てようと。ゴールが決まれば、あとはそこまでどうやって効率よく進むかと考えることになるので、ずっと楽になるとは思う。ミッションステートメントの事例として、勝間さんのミッションステートメントを見せてくれた。こうやって具体例をズバズバ見せてくれるのが勝間さんセミナーの素晴らしいところだと思う。
ミッションステートメントの考え方として、年収は1つのいい基準。お金を稼ぐのが目的ではないが、ある程度の収入は生活に余裕をもたらしてくれる。マズローの5欲求モデルのように、ある程度の余裕がなければ自己実現を考えられない。あとは自分の葬式で弔辞としてどんなことを言ってもらいたいか。などがヒントになる。
大事なのは、自分の強みの延長線上で考えること。
夢を定量化してミッションステートメントと目標に変えていくステップ

    • 夢に期日をいれて、予定にする
    • 夢を数字に落として、目標にする
    • 定量化がどうしてもできないものはミッションステートメントになる

なお、中間目標をつくる際には、第一四半期は簡単に実現できるような目標がよい。皆ここでやる気の勢いに乗って高すぎる目標を立てて、頓挫する。第三四半期が最も頑張るくらいがよい。KPIをちゃんと達成し続ければ、第四四半期は上方修正できるはず。
月ごとの目標が立ったら、それを手帳に書いておいて、日頃からみるようにするとよい。

KPI

KPI(Key Performance Indicator)をしっかり定義して、その進捗を日々チェックするということ。極力定量化する。指標で進捗をチェックし続けるというのは戦略実行の基本。目標であれば、年収であったり資格試験であったり、売り上げであったりが具体例としてある。
コツとしては、成果で KPI をとらないこと。上手くいかない場合イライラしてしまう。KPI は行動でとった方がよい、とのこと。
そういえば以前、脳の仕組みの本で日本人は結果主義というより過程主義の方が向いている。スポーツであれば、「勝つ」に集中するよりも、練習でやっている通りのことを「する」ということに集中した方が(プレッシャーもなくて)よい、ということを読んだ。それに通じる話だな。

セレンディピティ

「自分の身に起こったすべての事象には意味がある。」これはうちの社長から聞いて、すごくいい言葉だなと大事に思っていたこと。セレンディピティ(自分の置かれた状況から、よいことであれば最大限それを享受し、悪いことであれば被害を最少にしてそこから最大限学べる能力)という解釈は非常に正しいと思う。チャンスもピンチも、誰にでも同じだけ訪れている。でも、それを見つけられるかどうかは、日頃からそれに気づこうとしているかいないかという姿勢の問題、ということかなと。
今日の話の中では、「万全の準備をして、起こることを待つ。チャンスは実現してくれる人を探している。」というのが印象に残った。
KPI を小刻みにチェックして、ちゃんと実行をしていれば、小さな成功を重ねることができる。そうすると不思議なことにチャンスが向こうからやってきてくれる。それに気づける。そこでそのチャンスを活かすと、さらにそれがミッション達成の力となっていく。

習慣、行動

ミッションステートメントから予定をつくり目標を立て、さらにそれを分解して中間目標をつくる。その中間目標を、無理な努力なく達成できるような仕組み。それが「よい習慣」。習慣は無意識に行っている意思決定によってつくり出される。だから、無意識層の成功イメージのインストールが必要。自分の信念を書き換える。
その上で、何かを継続するには自分の意志には頼らない。「努力」と思わずに無意識にやってしまう状態をつくることが大事。行動心理学の話として理解して、できる範囲で実践しているつもりだけど、やはりそれが大事。
習慣になってしまえば、どんな小さなことでも持続できれば強い。複利的な行動は、ある期間経ってみると大きな差となって現れる。一日0.2%の向上でもよい。

具体例:
ダイエットする
  摂取カロリーと運動
    ・摂取カロリーを減らすにはどうする? 
     ー> スナック菓子を買わない 
          ー> コンビニには近寄らない
     ー> 食べ物の成分表を見る癖を付ける
     ー> ストレスをなくす
          ー> どうやる?
             ー>睡眠時間を確保する
     ・・・
というように目標をMECEに分解して、分解された目標を実現するには、習慣化するにはどうやる?と言うことを考え抜く。あとはそれを粛々と実行する。そうすればいずれちゃんと実現できている、という感じ。

まとめ

自分の人生のミッションステートメントをたて、そこから将来の予定(目標)を決める。
目標は KPI で測定可能にして、進捗をチェックし続ける。
目標達成のための日常の行動を無理なくできるために、良い習慣を身につけることが必要で、そのために如何に意志の力に頼らずに行動するかという仕組みづくりを考え抜く。
こういう構造で人生を組み立てると、目標を達成できる。