自分で考える

「21世紀の教養」について、ハッとさせられた。

「知の衰退」からいかに脱出するか?

「知の衰退」からいかに脱出するか?

人生の羅針盤

僕が初めて大前さんの本を読んだのは、大学4年の頃だったか。
多分多くの人がそうであるように、その後の生き方に多大な影響を受けた。
今の生き方は、そのとき決めた方向性にあるといっていい。
でも、あの時の初速を保てているか。方向の微調整をし続けているか。
そういうことを省みさせてくれた。


「低IQ社会」に首まで浸かってしまっているなという危機感をたくさん植え付けてくれる。
大前さんの本を読むと、いつもこの危機感を感じる。
それは世界を見ている人の率直な提言が、本能的に正しいと感じられるからなんだと思う。


前に進むこと、正しい道を探すことはエネルギーを使う。
そういう時に、この危機意識が自分を奮い立たせてくれる。

これからの時代に必要なのは「異才」をもった人間。

それも、この答えなき世界で答えを見つけられる"考える"力をもった「異才」である。

リーダーシップのところにも書かれていたが、
「異才」を持つような人は、だいたいにおいて敷かれたレール以外のところで活躍をしている。
ただレールを外れるだけだとそれはドロップアウト組になってしまうけど(無論これでも結構しているのだけど)、
本当にすごい人は、レールを外れるために計画性をもってやっている。


「仕事もあるのに、、」なんて言い訳をしたくなった時には、
このことを思い出したいなと思った。
ちゃんと仕事として求められる成果を出しつつも、レールを外れた活動をすることができる計画性、
能力がないと、これからの時代サバイブできないんだと。

先達に「学ぶ」

21世紀のリーダーに必要な資質・能力

  1. 方向を示す
  2. 程度と方法を示す
  3. 具体的にやってみせる
  4. できる人間を連れてくる


最後のが見落とされがち。
そして、「世界の優等生になって他から学ぶことを忘れた日本」ということもハッとさせられた。
明治時代までは西欧から技師や教師を連れてきて学んでいたのに。
もっと世界に目を向けて、学べるところを探していこう。
ちなみに、今 学べる対象になりそうだなと思ってるのはこれ。
screenshot
はやく公開されないかな。

21世紀の教養

教養、リベラルアーツについて、初めてその意義を感じたのも大前さんの本だったと思う。
それは10年くらい前に読んだ本だったけど、西欧のトップの人たちとの会話では
普通にシェークスピアとかの話がでてきて、それらについて、自分なりの意見を持っていないとダメだ、
みたいな印象があった。


今回、一番瞠目したのは

地球市民としてあなたはいま何をしているのか?

という問いかけ。
「教養」の定義が、インターネットの普及によって変わったんだと。
過去の名作などについては、インターネットで検索すれば誰でも知ることができる。
現在進行形で起きている世界の問題にたいして、
常に自分の意見をもっていることが現在の教養なのだということ。


僕は最近テレビをあまり見なくなった。
というより、テレビのニュースすらあまり見なくなった。
というのは、そこで取り上げられているテーマが、あまりにどうでもいいことだから。
麻生さんが何を言おうが、漢字を間違おうが本気でどうでもいい。
もっと政策のことをやってほしい。


それと、「世界で今 何が起こっているのか」ということを伝えてくれるメディアが少ない。
もっぱら田中宇さんのを見ているけど、こういうことをもっと伝えるべきなきがする。
田中宇の国際ニュース解説


でも、こういう事象に対して自分なりの確固たる意見を持つには
自分はあまりに物事を知らなさすぎるなと、いろいろと思う。


でもこういう危機感は、
自分を成長させるためのと健康的なエネルギー源なんだとも思うので、
できることからやっていこうと思う。
本文中で紹介されていた、「自分の脳の中に棚をつくる」ことからやっていこうと。