リスクマキシマイズに生きる 〜断る力

アサーティブなだけじゃない、もっとイキイキと生きることを学んだ。

断る力 (文春新書)

断る力 (文春新書)


アサーティブについて、アン・ディクソン女史の本を2冊読んだので充分かと思っていたが、
それとはまた違った、勝間さん流のノウハウや意見がつまっていた一冊。

コモディティから抜け出す

これは、ホワイトカラーのデバリュー化をとても現実的に感じる今だからこそ、
かなり切実な問題。


コモディティから抜け出すというのは、スペシャリティになるということ。
そのためには、塊り時間をつくって、自分の得意なことに
努力という投資をしなくてはいけない。
ミスユニバースになるためには、生活のすべての時間を
ミスユニバースになるためのことに投資しなければいけない。
これは、「プロ」というものになるためには当然のことなのかも。


自分が得意なことに自分の時間のほとんどを費やす。
とっても当たり前なこと。
でも、皆できていない。
だから、これができた人というのは、圧倒的な実力を(相対的に)得られるのだろう。


そのためには、自分の得意なことを知って、それに自分の時間を投資する。
この塊り時間をつくるための伝家の宝刀が、断る力。

リスクマキシマイズ

いろいろあった中で、僕なりに取り入れようと思ったことは、
「リスクマキシマイズ」という戦略。


リスクマキシマイズの事例としては、小泉元首相が取り上げられていて、
反対のリスクミニマイズには福田元首相が例として取り上げられていた。


小泉さんの政策があっていたかどうかは別として、
なぜか福田さんは人気がなくって、
小泉さんは叩かれるけど人気があるし、
再望論なんかが未だに出てくる。


それはリスクマキシマイズな生き方を選択しているからということ。


これってその通りだなぁと。
よく「自分らしく生きる」と思うけど、それって要はリスクマキシマイズに生きるということだと思う。
それによって風当たりは強くなるかもしれないけど、
自分の意見をちゃんと主張して、自分で人生を切り開いている人には
味方も後からついてくる。
人生はフォロワーではなく、自分の足で切り開いていくものだと。


「人脈力」にもあったけど、自分の人生はこうです、
と自分にわかりやすいタグ付けができることが大事。

抜擢される人の人脈力  早回しで成長する人のセオリー

抜擢される人の人脈力 早回しで成長する人のセオリー

得手不得手

自分のタグは何なんだろうとよく考えてきたけど、
それはやっぱり自分の得意なことの延長線上に、自分で作り上げていくものなんだと思う。
そのためには苦手なことは、他の人に補ってもらうようにすること。
それがうまく出来るようになることが大事だなと。


以前にライフネット生命の岩瀬さんが言われていたことが印象的だった。
岩瀬さんは帳簿などの細かい数字の計算が苦手だとのことだけど、
それは同僚で、そういうことが得意な人に手伝ってもらっていたと。
いつも彼にチェックをしてもらっていたので、大きな失敗はしなかったとのこと。


自分の得意分野と苦手分野を分析して、それを認めた上で
どうしたらいいかという仕組みに落とすこと。
この場合でいうと「頼る力」になるのかな。
とても当たり前なことを、きっちりやっているのだなと。


断る力や頼る力を駆使して、
自分にとってよい環境をつくってそれによって自己投資時間をつくる
ということをやっていこうと。