変化を起こすことと現在を頑張ること
まだ読みかけだけど、最近この本を読んでます。
- 作者: ポーブロンソン,Po Bronson,楡井浩一
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2004/06
- メディア: 単行本
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タイトルがちょっとセンセーショナルなので、会社とかで取り出すのは少し気がひけるのですが、
中身はそんな過激ではなくって、「はたらくこと」の意味はなんなのか、
どういう選択をするべきなんだろうか、という問いに真摯に向き合った一冊。
アプローチとして、著者が数多くの人達に長い時間をかけて丹念にインタビューをしている。
対象となる人達は、決して華やかなスターではなく、メディアにはでてこないような普通の人達。
失敗もあればちょっとした成功もある彼らの人生を、同じ目線で、著者自身も悩みながら一緒に追体験している。
インタビュー対象が「普通」の人達だから、
その悩みや葛藤がよく理解できるし、自分に重なるところもあるように思えるし、
耳の痛い、身につまされるようなエピソードもたくさん登場する。
一番 考えさせられるのは、
「ここはゴールか?それとも夢の途中か?」
というパート。
- 学生時代からの夢だったNASAに就職し、そのままずっと自分なりの生活リズムで働いているラッセル(アメリカなので、35歳で転職経験がないというは希有な存在らしい。)
- 「ブーム追跡者」として転職を繰り返し、その中で生き甲斐をみつけだしているハイディ
- 何をやってもそれなりにできるけど、情熱を感じられず転職を繰り返すリーラ
- 転職を繰り返さなくてはいられない「変身中毒」であることを認め、自分の内なる声に耳を澄まし始めたダイアン
などなど(こういう人達のエピソードが53でてくる)。
何十人かのケースを読んでいく中で、
うまくいっている人、悩みや焦燥感が消えない人の差というのが、
自分なりにもおぼろげながら浮かんでくる。
それは、
「自分の本当にしたいこと、本当に望んでいるものを知って、それに向かって歩みつづけること。それも今すぐに。」
先にこちらをやってから、、
今だったらお金が稼げるから、、、というのはしない方がいいみたいだ、というのが本書の主張だけど、そこはとりあえずスルー。
「じゃあやりたいことって何なの?」という、
多くの人(含む自分)が持つであろう疑問に対しては、はっきりと答えてはくれない。
それは自分で見つけるものだからだと思う。
でも、ここでむずかしいなと思うのが
「自分がやりたいことを見つけるために色々なことをやってみよう」
と、色々なことに手を出していると、けっきょく虻蜂取らずになってしまう、
「ブーム追跡者」になってしまうということ。
一生の中でやれることは意外と少ない。
だから自分がやるべきことは、本当にしっかり選ばないといけない。
「ブーム追跡者」でもうまくいく例はある。
それは、それぞれの仕事で、自分の居場所をつくるために必死に頑張ること。
著者の感覚だと、だいたい皆4年間はがんばっているとのこと。
自分もこれまで「転職しよっかなー」とか思った時に、このことが頭をよぎって
いやまだまだ頑張らなきゃ、と思ってやってきたつもり。
でもそう思っていると、
今度は変化に対して臆病になっている自分がいるようにも思えてきてしまう。
何か新しいことに踏み出せるチャンスがきたとして、
いや、自分の仕事がまだ完璧にはできてないのだから、
こんなんで次に行っても。。。と二の足を踏んでいる自分を感じる。
でも丸5年も自分なりにはがんばってきたつもりだけど、もっとがんばればよいのか。。。
と、こんな悩みには正解なんてないので、
そういう時には、あとから見て後悔がない道を選ぼう、というのが自分のモットー。
なんで、今年は変化する道を選びたいと思います。
ありがたいことに外部環境的にこれ以上ない環境を整えてもらっているので、
ここで日和るとあとで後悔しそうだからね!