Google Chrome は なんででてきたのか
ということを、ずっと考えていた。
今の時点で、なんとなくの理解を書いておこうかなと。
http://www.google.com/chrome/intl/ja/features.html
性能は、すばらしい。
Firefox 3 のβ版を初めて触った時程ではなかったけど、この速さは衝撃的だった。
UI のシンプルさも、使えば使う程気に入ってきた。この辺は Google の本気を見たような感じ。
Mac版がまだないので、Firefox を手放すことはなさそうだけど、Windows 使う時は極力 Chrome 使いたい気分になっている。それぐらい、快適。Firefox はコミュニティが厚くて、IE対応だったりマウスジェスチャーだったりのプラグインが潤沢なので、そういう点では圧倒的な強さがあるけど、Javascript の処理能力はすごいなーと。Firefox 3 に挑んでいくエンジニア魂を感じることが出来て、そういう意味でも、いいプロダクトだなーと思う。
あとUIの控えめさ加減もすごく気に入ってる。
ステータスバーが必要な時だけポップアップ的に映る、とか、ムダな情報を極力視界から排除してくれているところが心地よい。そうそうこれこれ、みたいな。
最近 Google で驚く機会が減ってきていたので、ちょっとうれしい。
で、なぜ Google がブラウザなのか?
という疑問について。
最近の記事
Mozilla、契約延長でGoogleからさらに3年間大金を得る - TechCrunch
を読んでいたので、Mozilla と Google との蜜月はまだ続くんだなー、と思っていた矢先の Chrome 発表だったので、これがずっと引っかかっていた。
まとめると、理由はこんな感じ。
- ブラウザ界の競争を活発化。全体としてブラウザの性能向上に寄与する
- Mozilla 依存にならないための保険
- より一層のウェブアプリの普及
これだけ見るとわりと普通の理由なのだけど、Chrome がすごく引っかかってたのは、記者会見にラリーページとサーゲイブリンの両人が参加していたというところ。これって相当な力の入れようなんじゃなかろうかと。で、この辺を読んで納得。あー、やっぱりと。というか、ここに書きたいことがほとんど書いてあった。。。
http://mainichi.jp/life/electronics/cnet/archive/2008/09/03/20379762.html
Google自身の説明によると、Chromeは、ウェブページを閲覧するための手段であると同時に、Webアプリケーション向けのプラットフォームでもあるという。
「われわれが本当に必要としていたのは、ブラウザだけではない。ウェブページやアプリケーションのための現代的なプラットフォームも必要としていた。こうしたものを構築するため、われわれは取り組みに着手したのだ」とGoogleは公式ブログに書いている。
Google としては、「あちら側」がもう十分に整ったから、これからは(「あちら側」にアクセスするための)「こちら側」に出てきたということか。
web がどんどん生活にとけ込んできていて、もうブラウザからアクセスするだけのものではなくなってきたなーと最近思っているのだけど、ブラウザをもう一度主役に押し上げてきた Google のこれからが楽しみ。