あるべきウェブ社会のすがた

ITの発展はまだまだ続きそうだ。

ブレイス・アグエラ・ヤルカスが示す拡張現実地図

これは、すごい。
Microsoft やるじゃん、と久々に思った。
8分程度なので、時間がある方はぜひ見てみてください。


多くの高度な要素技術を見事に統合して、新たなライフスタイルを予感させるように仕立て上げている。時間が足りなくて説明できなかった AR(拡張現実)の応用も、色々と想像がかきたてられる。こういうことができるんだったら、あれもできるかも、これもできるかもと想像力をかきたてられる。


こうした拡張現実やUStreamに代表されるライブ配信技術のヒットをみていると、ウェブ社会が進んでいる方向は、かつてセカンドライフが示した完全ヴァーチャルの世界ではなく、リアルとバーチャルの融合した世界になっていくように思えてくる。



こうやって技術がどんどん進んでワクワクさせられる一方で、IT化の発達は社会を、人間を幸せにしているんだろうか?どうすればいいんだろうか?という疑問を最近いだいている。
ちょうど読んだこの本が、とても明晰に現状を分析し、一筋の光を与えてくれた。

ネットとリアルのあいだ―生きるための情報学 (ちくまプリマー新書)

ネットとリアルのあいだ―生きるための情報学 (ちくまプリマー新書)

ネット社会の中では「アバター」としてリアルな身体を離れた「自分」が存在し、それにのめり込むことで自己が分裂してしまう。そこまでいかなくても、社会の出来事はすべて言葉で論理的(左脳的に)に扱われているため、本来備わっている身体的感覚(右脳)とのバランスが取れなくなって、人間社会に大きなひずみができている、というような理解。


ARやライブストリーミングが伝える動画や音声は、言語的以上の情報を多く伝えてくれる。発展を止めたり逆流させたりすることはありえない今、ビジュアルコミュニケーションを初めとした五感に訴えるコミュニケーションへの発展は望ましいことだと思う。