電子書籍のカタチ

しばらくは試行錯誤が続くのでしょう。
電子書籍は、デジタル化された本ではなく書籍化されたアプリ | TechWave

子供向け書籍の出版で有名な英ペンギン・ブックスのCEO、John Makinson氏はこのほど、英ロンドンで開催されたFinancial Times主催のイベントで講演し、業界標準となりつつある電子書籍のデータフォーマットであるe-pubに対応した電子書籍よりも、iPhoneiPad向けのアプリケーションとして書籍を発行する考えを明らかにした。


電子書籍の効用は、ただ紙が無くなるというよりも、それ自体が動いたり音を出したりすることによって、本という媒体がよりインタラクティブなものへと変貌するというところに新たな市場の可能性を秘めている。
それ自体は賛成なのだが、ここで述べられているようなカタチにはあまり魅力を感じなかった。これまでの本やテレビ、パソコンの延長線上に思えたからだ。これだとテレビをみていたり、ゲームをやっているのとあまり変わらない。


「読書」の特異性を際立たせてくれるものであったり、「読書」の体験を全くちがった種のものに変化させてくれるような何かが求められている。


そういった意味で僕が可能性を最も感じるのは、記事中でも述べられているが、ソーシャルなつながりをもつという点。

Makinson氏の考え方でもう1つおもしろいのは、書籍をソーシャルなものとしてとらえている点だ。

the Vampire Academy “book” is “an online community for vampire lovers” with live chat between readers

最近(紙の本の)読書会が流行っている。そのようにして自分が読んだ感想や面白かったと思うところを他人と共有できる、というのは本のいいところだ。同じ興味、知識レベルをもった人と話すのは楽しい。
電子書籍はそれをサポートすべきだし、そういう面では「読書」という行為を新しいものに変えられる可能性を持っている。


Kindle SDK のライセンスがもらえたら、(Javaでかけるっぽいので)ちょっと試してみたいことがあります♪

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