ソーシャルアントレプレナー(地球大学アドバンス 第14回 講演会の感想)

講演内容はこちらにまとめました。
地球大学アドバンス 第14回 日本のスローフードの先駆者 「大地を守る会」 藤田 和芳会長 - ビジネススクール挑戦記

ソーシャルアントレプレナーシップ

藤田会長は、先日キューバから帰ったばかりとのことでまだ時差ボケとのことだった。
最近ではめずらしくパワーポイントもない発表で、
静かに話されていたのだが、話の内容がとにかく熱く
2時間くらいあった講演だったが、あっという間だった。


学生運動の時代に大学を卒業し、
世間に対して何らかの貢献ができないのかということを模索していた
とのことだが、今となってもその情熱をもった方なんだな
ということがよく伝わってきた。


世の中をよくするための活動をしながらも、
それを事業化して継続できるようにしている。


ソーシャルアントレプレナーという言葉が
ピッタリくる人だなと思った。
これまでにあまり意識してこなかったタイプのロールモデルだった。

関係性をつくる

講演の中で心に残ったのは、
生産者と消費者の関係性をつくるという話。


「自分の食べている野菜を作っているのは
 どんな人なのかということを知っているのは、とても豊かなこと」
と言われていた。


相手の顔が見えないから、自分の都合だけを追求するようになる。
これは環境問題全般にも、普段の行動の全般にもいえること。


昨今の有機野菜ブームなどで、
スーパーの野菜に生産者の写真が貼ってあることも増えたけれど、
これまではそれを少し醒めた目で見ていた。


一つの広告手法的な意味のものと。


でも、今回の話を聞いて考え方が少し変わったように思う。
自分の身の回りのものに愛着を持つように、
健康をつくる上で一番大切な「食べ物」にも、
もっと愛着を持つべきだなということ。


そして、人と人との関係性をつなぐための道具として、
ウェブや IT は非常に有効な道具だと思うので、
こういう分野にこそ、有意義に使っていくべきな技術なのだろうと思った。