頭のフェイント 〜最後の授業

最後の授業 DVD付き版 ぼくの命があるうちに

最後の授業 DVD付き版 ぼくの命があるうちに

ランダムハウス講談社さんの「最後の授業上映会」に行ってきた。
本も買って、DVDも見ていたので、この動画を見るのは3回目だ。
(1回目は、わりと早い時期。字幕とかもなかったので半分くらいしか意味が分からなかった。。。。
英語 - wa-blo
それでも感動したけど。動画のリンクもまだ生きていたので、ここからでも見れます。)


ランディ・パウシュ教授は、子供の頃からの夢をすべて叶えてきた、理想の人生を歩んできたような人。絶望してしまいそうなガンの診断を受けても、笑顔を絶やさず、前向きに生きようとしているのが伝わってくる。笑顔の裏にある苦悩が読み取りにくい人だなと、本当に楽しく、幸せに生きることに対して真剣なんだなと思う。


夢を叶えるために教えてくれたのは、

  • 夢を叶える時に立ちはだかる困難(レンガの壁)は、その夢に対してどれだけ強い思いを持っているかを試されているということ。呪文を唱えて、壁を越えよう

そっか、呪文か。さすがにディズニーのイマジニア(アトラクションをつくる人)をやっていただけのことはある。日本のスポ根で育ってきた自分は、壁は打ち破れ!乗り越えろ!というイメージだったけど、呪文を唱えてそれがパッってなくなるというようなイマジネーションはなかったなと。(別に授業の中でそういう話は出てこないけど。)ランディ先生の壁の越え方は、確かに呪文を唱えているイメージがよく似合う。

  • 幸運とは、準備と機会が巡り会った時に起きる

ランディ先生は、満を持して臨んだディズニーの採用試験には見事 落ちている。でも、10年後にふと訪れたチャンスに猛然と食いつき、とうとうその夢を叶える。タイミングやチャンスは、準備をしている人にとってのもの。夢に対しての準備は怠らないこと。

  • 人のために生きよう、仕事をしよう

最後の授業には、たくさんの人々のエピソードが登場する。一人で成し遂げられる仕事はとても小さい。チームの仲間からどう思われているかは非常に大事。楽しみはシェアしよう、恩は必ずかえってくる。どんな人にもいいところは必ずある、じっと待とう。



色々な教えを聞いていて、一番 心に残るのが最後に書いた「人のために生きる」ということ。直接的にそういうことは言っていないのだけど、そういう風に感じられる。言葉の受け取り方、解釈次第によっては、こういう場で言うことによって、断りにくいお願いをしているという風にも見える。
でも、「聖ランディ」と同僚にからかわれていることが頷けるこの授業の空気からは、彼が性善説に経って、人間同士がお互いによいことをし合うループをつくっている世界を重い描いているようにも感じられてくる。


「頭のフェイント」
何かを学ぶ時には、別のことをさせるべし。(気づかぬうちに本当の目的を学習しているようにすること)
最後の授業には、2つの「頭のフェイント」が仕組まれている。
この2つのフェイントの内容は本文、動画に譲るとして、「子供時代からの夢を叶える方法」という授業で、僕は「人を思いやる心」ということを学んだように思う。