Web2.0参加者の心理


Web2.0的な今のサービスって、
ユーザーが考えていることだったりシェアしたいことだったりを
ネットに登録するということで成り立っている。


僕自身ブログを2年くらい続けているし、
はてなブックマークも毎日せっせとブックマークしている。


YouTubeもSignUpして、プレイリストをつくってみたりもした。
こういう、言わば物好きな人間が作業者となって、
ネット空間の集団知データベースにせっせと入力を行っているのだ。


この物好きたちを無償で突き動かしている力は何なのだろうか。
このミームはどんなものなのか。



以前 考えたのは、
「人は誰しも自己の考えを表現したい欲求を持っている」ということ。
これは、
ミームは自分自身を増殖し、伝播させることを目的としている」
という側面からの見方をすれば、あっていると思う。



だが、この集団知構築作業に従事させる力には、
もっと感情的な何かがあると思うのだ。


というのは、こないだ「はっ」と気づいてしまったのだ。
思ってしまったという方が、今となっては正確なのだが。


「あれ、俺はなんのためにこんなことやってんだろう・・・」と。


せっせとブックマークしているのは、別に後で自分でみることはないのだ。
僕自身は、梅田望夫さんのはてなブックマーク結果は毎日見ているが、
ぼくのブックマークを見ている人も(知っている限り)いない。


僕のやっているブックマークは、
はてなブックマーク」サービスのデータとして役立っているが、
それ以外特に自分に返ってくるものはない。


「・・・なんでこんなことしてるんだろう」
と思ってしまった。その時は。


その後、数日空いて、
やはり毎日せっせとブックマークを続けているのだが、
それがなぜなのかが、自分でもよくわからないのだ。



これは別に「はてブ」に限らず、
GREEだったりブログだったり、Web2.0的なサービス全般に言えることだ。


この有引力をどう表現するかが、
そのサービスの魅力とも言えるのだが、
日本のブログのエントリー数が世界一になったという事実を考慮しても)
この有引力を感じているのはまだまだギークっ気をもった
ネットオタクだけなのかなぁと思ってしまう。



ブログの歴史を見よ、とも思う。
ブログが今の地位を気づくまでに浸透していった歴史が、
他のサービスにくりかえされるのかもしれない。


ちょっとまとまらなくなってきたが、
このネットの集団知を構築することに貢献している動機には、
2種類あると思うのだ。


今現在、新しいサービスを日々ためしては
せっせとWeb2.0的なデータをつくっている人たちは、
「見えない誰か」に対してメッセージを発信している
というように思う。


梅田さんの言葉を借りれば、
(用途は違うが)「不特定多数無限大」の相手に対して
メッセージを発信するという気分をもってやっているのではないか。


一方、世間一般の、ネットとかあまり興味ないけどブログはやってる、
的な人たちは、特定の誰かのためにブログを書いている人が多いような気がする。



この「考え方の違い」が、結構しっかりと確立してきている。


ネットにはまっている人たちと、
そうでない人たちとの考え方は、はっきりと違うように思うのだ。


「情報を所有する」ことに対する認識も違う。
その辺は、また次に書こう。